おはようございます。
宮城県富谷市成田の美容室 ハブヘアーの樋口です。
昨日、ご新規の指名をして来てくれたお客様の話。
僕達の仕事は老若男女、職業やライフスタイルなど関係なく様々な方と接する仕事です。
世の中には、
髪の悩みがほとんどない方。
髪の事なんかあんまり気にしない方。
とにかく髪で悩んでいる方。
美容室に来ることを生活の一部にしている方。
色々いらっしゃると思います。
このお客様は、
とにかく髪で悩んで来店した方でした。
18年ぶり…
30代前半という事だったので小学生からサロンに来た事がないそう。
つまり自分で予約の電話をした事もなければ、お店のドアを開けて入った事もない。
入って来てどこに自分がいって、どこに座って、何をどう伝えればいいかという事もわからない。
というか、全てをわからない訳です。
来店時、扉を開けて入って来た時の不安そうな緊張した表情。
少し深めに被った帽子。
これをみた時に
あ、悩みの強い人だなというのはすぐわかりました。
あえてすぐに帽子は預からず、他のお客様から見えない1番奥の席までご案内してから帽子も預かりました。
詳しい状態は置いておいて、
小学生の時から頭皮の悩みがあり、美容室に行く事をやめたそう。
それが最近落ち着いて来たという事で、ちゃんと髪を切ってみたい！
という話でした。
こういうお客様のカウンセリング時は特に気をつけている事があって、
『どうしますか？』
という、お客様に100%ゆだねる質問はしません。
みなさんもよく聞かれると思うんですが、美容師さんに
『今日どうしますか？』
って質問されませんか？
もちろん何回も来ている方や親しい間柄のお客様はそれでいいですが、
こういうお客様にとっては地獄の質問です。
こういう悩みのある方はどうしたいかなんていうのは夢のような悩みで、
今の状態で何が出来るかプロである僕達にアドバイスしてほしいんですよね。
なるべくお客様の緊張をとるように先回りした質問をして前向きにこれからどうしていくのがベストか。
という事を心がけてカウンセリングしました。
お客様も安心してくれたのか、
施術中も今までの髪の悩みや経緯を話してくれて、
シャンプーは何がいいのか。
スタイリング剤は何がいいのか。
シャワーの温度、洗い方。
などたくさん話をさせていただきました。
お見送りの際にお客様が、しっかりと僕の方を向いて
『ありがとうございます！また伸びたらよろしくお願いします‼︎』
と力強い言葉をいただけてうれしかったし、なんだか安心しました。
普段の仕事ではどちらかというとオシャレな髪を作る。というビジュアル的な部分に目がいきがちですが、
昨日は僕らの仕事の本質的な部分を改めて考える事が出来ました。
今日は日曜日。
またまたまたまた×10000雨ですが…
今日もお客様の心に触れるような仕事を心がけて髪を切ります。
そろそろ青空が見たいですね…
樋口 祐次郎
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